書道は中国の伝統文化の真髄と複合的な媒体であり、漢字に芸術的な加工を施し、美しい形象を作り出すのと同時に、書道と中国の優れた古典文学が相互に引き立て合い、究極の美学の感性と深い精神を養うことができます。筆と墨、そして紙と硯の間で、虚実と濃淡の調和、かすれとにじみ、そして方円の画き方、疏密さと巧拙さの追求は、すべて中国民族の広大で深い思想の核心を体現したものであり、高尚な美学的価値と社会的価値を有しています。しかし、コンピューターの普及により、人々はキーボードで文字を打つようになり、スクリーン上に文字を打ってメッセージを伝えるようになり、漢字の美しさを忘れてつつあります。

        NetEase Gamesは常に伝統的な文化芸術をイノベーションして転換する方法を模索しています。そんな中、ゲーム『逆水寒』、『エギーパーティ』、『一夢江湖』、『夢幻西遊』、『忘川風華録』、『新チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』などは中国の伝統を多く採用しています。美しいゲーム美術デザインとさまざまなプレイ方法を通じて書道の魅力を最大限に発揮させつつ中国の美学と中華文化の理念を融合させ、プレイヤーに書道に対する興味を湧き上がらせ、伝統的な書道はデジタルメディアの時代に新たな生命を宿して復活します。

 

一、スクリーン上で一筆一画を再現

        書道の美しさは、筆法、墨法、構造、レイアウトだけでなく、揮毫の気概と筆意、方寸の間に凝縮された漢字の歴史文化の蓄積と書き手の個性と創造にも関係しています。NetEaseは書道の芸術とゲームのテキストメッセージを融合させ、美しい書道フォントをデジタル化し一般的に使用される鉛字に代え、高画質で中華風の美を表現しています。こうすることで、プレイヤーはNetEaseの中華ゲームの中に没入し、水墨の香りと一撇一捺の魅力を感じることができます。

        ゲーム『逆水寒』では、若手手書道家の黄科氏の協力を得て、ゲーム用の書道フォントをデザインしました。これにより、ゲームのシーンに適応させつつ、古代中国の広大な風情を十分に発揮できるようになりました。例えば、プレイヤーがアカウントを作成し、職業を選択する際、すべての職業名が書道のフォントで表示されます。これによりプレイヤーは自然と古龍の世界を連想し、さらには江湖の自由奔放さをも感じることができます、またゲームのロゴも他のモバイルゲームでよく見られるアニメキャラクターのアバタースタイルを一新し、単独の「寒」の文字をゲームのマークとして採用しました。淡い竹の背景に鉄の文字が落ちて銀鉤の形を作り出し、力強く、濃淡があり、筆を置くところには一筋の飛白が見え、それはまるで侠客の剣の光のように美しく、伝統的な武侠の豪快さが一瞬で紙上に飛び出します。

『逆水寒』の職業画面

        『エギーパーティ』のUCGマップ『隠_』は、書道と中国をテーマに、エディターを使って書道芸術を革新的に表現しています。全体的に黒、白、グレーの色調が清新かつ雅やかで、まるで水墨画の世界にいるかのように錯覚します。螺旋状の階段が中央の「隠」の文字を囲み、一歩一歩花を咲かせ、淡泊で静かな隠者の気概を表現し、ゲームの楽しさと美的価値を兼ね備えたゲームとなっています。マップのゴールに到達すると、プレイヤーは転送ゲートから展望台に入り、景色を眺め、写真をとることができます。広大なバーチャルマップの中にある『道徳経』は、まるで長い書道作品が四方に掛けられているようです。筆が龍蛇のように動き、行雲流水のように進み、筆先の細部までが最大限に再現されています。プレイヤーは、楽しく快適なゲームのインタラクティブ体験の中で、伝統文化の真髄に近づき、美しいBGMと共に書道の奥深さを感じ、自身の美的感覚を高めることができます。

『エギーパーティ』のマップ『隠_』

 

二、衣冠に溶け込む水墨の韻

        伝統的な書道芸術は、主に中国古代の特有の器物、甲骨、鐘鼎、竹簡、帛書、碑版、銘志、扁、対、幅などを媒体として使用しており、その多くは現代の日常生活ではもはや使用されておらず、博物館や名所旧跡に保管されています。NetEase Gamesは、多元的な新メディアを革新的に利用し、書道芸術と知識をゲームのファッションデザインに融合させ、書道芸術の美を展示します。

        2022年、『一夢江湖』で推進したファッション「書心翰墨」は、君子の六芸の「書」からインスピレーションを得て、筆を挙げて白い紙に墨を跳ねて散らす書道芸術を具象化した革新的な表現です。メンズの衣装は広袖の衣装で、書生の風格と秘めた思想を表現しています。前襟には溌墨で描いた山水画を用いて、腰には玉のベルトを合わせ、袖には秦代の丞相、李斯の小篆「峄山碑」を細かく刺繍してあり、凛々しい眉と目の間には、書生の意気込みが溢れています。レディースの衣装には、丸襟を下げて、柔らかさと素朴さを強調し、高腰のデザインと、自由奔放な墨で描かれた山水画、そして薄いシルクの上に銀線で細かく描かれた「峄山碑」をあしらえ、大家の娘の静かな雅さが感じられます。そして、スカートの大部分は白く、書道の内面性を暗示しました。このように、NetEase Gamesは書道や水墨画などの古典的な文化要素をゲームのファッションデザインに組み込み、中国の流行ファッションに人文的な雰囲気を持たせ、中国文化をより深く表現しています。

『一夢江湖』のファッション

        NetEase Gamesの『大話西遊』の制作チームは、西安碑林博物館と協力して、「シルク・ペインティング」コレクションのファッションをデザインしました。その中でも、上っ張り部分には、黒い背景に金の文字で、西安碑林の「集王聖教序碑」を引用しています。「大海の法則を引き、疲れを洗い流すことなく、知恵の灯の長い炎を伝え、皇帝の命令で経論を序し、古代と現代を照らす。理論は金石の声を含み、文学は風雲の潤いを抱いている。」という素晴らしい言葉を一着の錦衣に融合させました。また『大話西遊』では、王羲之の書法と中華風のファッションデザインを組み合わせ、二つがぶつかり合うことでさらに衝撃的でユニークな古典芸術の美が生み出されました。

『大話西遊』のファッション

 

三、指先で磨く学問と修養

        自己に克つことは、書道を学ぶ上での重要な原則です。古代の人々は、書を学ぶこととは、苦労を重ねること、品性、学識、技芸、美意識などさまざまな修養を重視していました。書道を学ぶ過程は、文化的な栄養を摂取し、自己を向上させる過程であり、中国の伝統文化を理解する重要な橋渡しでもあります。NetEase Gamesは、書道文化を広めると同時に、書道をどのように伝承させるのかという問題を重視し、さまざまなテーマのイベントを開催し、プレイヤーの書道学習への興味と情熱を呼び起こし、プレイヤーが墨の香りの中で文化の精神を再発見できるように導きます。

        書道とは書くことで人それぞれの姿が現れ、長い歴史と未来えを描ける。2021年、『忘川風華録』は微博ゲーム、新浪ゲーム、微博人文芸術と共に「漢字風華手書き大会」を開催し、プレイヤーに再び筆を取り、書き写す楽しみを体験することを奨励しました。プレイヤーはゲーム内の歴史的な名士のセリフや歌詞、または関連する文学作品を素材にして、自由に書くことができ、自分たちの才能を発揮しました。筆下の楷書は端正で、行書はのびのびとし、無多くの大家の詩を再現し、自身の修養と文化を向上させました。

『忘川風華録』の投稿

        2022年4月20日は、世界が認める「国連中国デー」です。この日、『新チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』の制作チームは西安碑林博物館と共同で「一字千金」の全国手書きイベントを開催し、プレイヤーに書道の練習と展示に参加することを呼びかけ、自分の書く文字で、ゲームへの愛情と展望を描き出し、伝統的な書道の美しさと深い底力を示しました。このイベントは、ペンと紙を再び人々の生活に取り戻し、文字で深い友情を示し、筆を持って書くことで文化の重要性を理解しました。さらに、伝統的な書道の魅力をより広く伝えるために、『新チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』は西安碑林博物館と共同で拓本セットを制作し、プレイヤーを西安碑林博物館の現場に招き、碑帖の拓本体験を行い、書道を若者たちに広めました。

『新チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』手書きコンテスト

        「色はなくとも絵画の華やかさがあり、音はなくとも音楽の調和がある。」数千年にわたる漢字の創造、使用、進化、発展、無限の組み合わせは、中国の書道が輝かしく高尚なものたる所以です。そして素紙と濃墨が運ぶのは中国文化の深層的な集団意識です。NetEase Gamesは、こういった活動を通じ、ゲームの価値を拡大し続け、第九芸術としてのゲームを通じて伝統文化を革新的に伝承するという役割を発揮するようにし、書道の一筆一画を拡大し、すべてのプレイヤーの生活に溶け込ませ、伝統文化の精神を取り戻します。