BACK 2024-04-16

障害者のケア、NetEase Gamesが活動開始

        インターネット技術が急速に発展した現代、ネットワークは時間と空間を超えた新たなメディアとなり、バーチャル世界で個人の欠けている部分を延長できるようになりました。ゲームの中ならば、身体が不自由な人でも、ある程度その不自由さを克服し、特殊な社会的地位から抜け出し、普通のプレイヤーと同等に冒険することができます。NetEase Gamesは自身が果たすべき社会的責任を自覚し、身体の不自由な方々の生活とニーズに着目し、ゲームのバリアフリーデザインの探求、公共メディアの役割、AI技術を利用した音声再建ツールの作成などを通じて技術普及を実現し、ゲーム技術の外部価値を掘り下げ、ゲームのさらなる可能性と社会的意義を与えています。

 

一、バリアフリーなゲームデザインで、暖かい体験を創造

        身体の不自由な方々にとって、ゲームはリラクゼーションとエンターテイメントだけでなく、無限の可能性を秘めた空間であり、外部との接触や交流の手段となります。例えば『NARAKA: BLADEPOINT(ナラカ ブレードポイント)』のゲームの世界では、伝統文化の魅力や武道精神の「我身無拘(自由)」を感じ、友達を作ったりすることもでき、「逆水寒」の中で美しい風景を楽しんでもらえたりします。NetEase Gamesは、身体の不自由な方々にデジタル技術とゲームのバーチャルワールドを通じ、かけがえのない精神的な「家」を提供しています。

        しかしながら、現在のデジタル技術はまだ完全に身体機能を代替させるまでには至っていません。視覚や聴覚の表現、操作方法など、多くのゲームの補助はまだ不完全なため、存分に楽しみを満喫できるまで至っていません。NetEase Gamesは常に身体の不自由な方々の生活に着目し、アクセシビリティの設計を通じて、身体の不自由な方々とインターネットとの間の「デジタルディバイド」を解消し、ゲームの可能性を広げ、価値を高めていくことに尽力しています。

        例えば、色弱や色盲の方々は、ゲームの中で色の識別問題がしばしば発生し、ゲーム体験に影響がでてしまいます。『率土之濱』のデザインチームは、これらの障害を持つ方々によりゲームと楽しんでいただけるよう、バリアフリーの「色弱モード」を設計し、色弱、色盲のプレイヤーの方々に適したカラー設定の選択肢を提供します。プレイヤーは、異なる選択肢をチェックすることで、カラーの変更状況をリアルタイムで確認し、自分が最も識別しやすい色を選択することができます。カラーモードを開始すると、プログラムがカラー補正を行い、後続のイテレーションや新たなコンテンツも自動的に修正されます。

        このデザインは「デザイン界のオスカー」と称されるレッドドットデザイン賞を受賞しました。創意を現実し、人の役立つデザインをする。『率土之濱』のデザインは社会責任を果たそうとする熱意の結晶であり、障害を持つ不自由な方々に、普通の人と同じようなゲーム体験を享受させています。

 

二、革新的な公益ゲーム、社会の共鳴を呼びかけ

        広範囲に伝播できる能力と没入型の伝播も行えるゲームは、新時代の重要な公共伝播媒体と成りえ、豊富な感覚体験と強力なインタラクティブ性を通じて、価値の導入と社会的責任を担っています。同時に、人々はゲーム制作を通じてメディア情報の制作と伝播に参加し、コンテンツの創造においてプラスの価値の共鳴を実現することができます。

        2022年、NetEase Gamesは第5回大学MINI-GAMEチャレンジレースを「文明の境界を探し、奇妙な夢を作る」というテーマで開催しました。このレースでは、大学生に伝統的な文化を斬新に表現することと、社会福祉の話題に焦点を当て、ゲームのつながる能力の可能性を探求し、ゲームの多元的な価値を開拓することを奨励して行われました。NetEaseの著名人、北京大学、浙江メディア大学などの大学教授や業界のメディア人が見守る中、全世界400以上の大学から2000以上の大学ゲーム愛好家が参加し、「ゲーム+医療」、「ゲーム+公益」など50個近くの優れたゲームが制作されました。このようにデジタルインタラクティブ体験を通じて革新的な社会福祉を創造しています。

        例えば、自閉症の青少年への治療介入を補助するオリジナル機能ゲーム「星の贈り物」では、美しさと創造性を兼ね備えた美術デザインを基盤とし、愛らしいキャラクターモデルと豊富なインタラクションデザインを利用し、情報処理能力、アレルゲン免疫療法介入、言語対話トレーニングの3つの側面で自閉症のプレイヤーへの補助治療を試みています。ゲームのデザインは、大量の自閉症治療の文献資料とオフラインの治療イベントを参考にしています。例えば、PCIゲームと文化介入療法、PRTキーコンピテンシートレーニング、ABA応用行動分析、ハイタッチゲーム、ポケットタッチゲームなどです。ゲーム内の色調も、自閉症の青少年の治療を補助し、尚且つ有益となるカラーを参考にして採用しています。さまざまなシーンに応じて、適した環境と色調を作成しています。

        例えば、視覚障害者のためにデザインした「Light」では、ゲームのデザインを通じてプレイヤーに視覚障害者の日常生活を体験させ、視覚障碍者に対する理解とフォローを深められるようにしています。視覚障害者は音声から大部分の情報を得ています。そのため、プレイヤーは、音声に従ってステージをクリアしなければなりません。さまざまな音声の指示を聞きながらステージの理解していく必要があります。こうすることで没入型ゲーム中で、視覚障害者の世界の認識方法や精神状態に共感することができます。

 

三、テクノロジーを活用し、美しいワールドを共有

        AI技術の発達に伴い、NetEase Gamesはゲーム内での人工知能技術の応用を加速させるだけでなく、普通の人々が新しい技術の効率と便利さを享受できるようにすることにも尽力しています。近年、NetEaseグループとNetEase公益は、浙江省障害者福祉基金と共同で「人生の最初の言葉」の再建公益プランを立ち上げ、NetEaseAI LabのiSpeech技術を利用してAIで聴覚障害者のオリジナルボイスを再建するツールを作成し、中国の2780万人の聴覚障害者が自分の声を取り戻せるようサポートしています。新しいデジタル技術を通じて、NetEase Gamesは聴覚障害者が「人生の最初の言葉」を「話す」夢を実現し、障害者が社会に容易に溶け込めるようにサポートし、聞こえなかった声を再び「聞こえる」に手助けしています。

        現在の市場では、ほとんどの音声クローニング製品は完全なスピーチ素材を入力してデータを収集する必要があり、正常に意味を発することができない聴覚障害者には適していません。さらに、市場に出ている聴覚障害者向けのコミュニケーションツールのほとんどは、テキストから音声へ転換する機能しか持っていないため、自分の声色で表現することができず、ツールの音声ライブラリーを借りるしかありません。NetEaseのAI Lab開発チームは、新しいiSpeech技術を利用し、大量のデータに基づいた事前トレーニングモデルと、聴覚障害者のごく少量の純粋な音声データを迅速に微調整するアルゴリズムモデルを組み合わせて、新しく話し手の音色を迅速にクローニングしながら、基本モデルの内容発音能力を保持することができます。これは国内初の聴覚障害者の声を再建するツールで、使用者は完全な意味を持たない発声部分を2分間アップロードするだけで、その後に発言したいテキストを入力するだけで、自分の声色で「話す」ことができ、リアルタイムでスムーズに表現し、他人に自分の本当の感情と考えを伝えることができます。

        浙江省障害者福祉基金会の理事長である趙小飛氏は、浙江省には認定された障害者が133.7万人おり、その内、聴覚障害者は20.8万人、言語障害者は1.7万人いると述べました。NetEaseのAI Labの開発チームが作った聴覚障害者の声を復元するツールは、これらの障害を持つ方々の日常生活でのコミュニケーションを効果的に支援し、生活、学習、職場環境、さらには対応する能力レベルを大きく変えることができ、真に社会生活に平等に参加し、人生の価値を実現することができます。

        科学技術の善用、ゲームによるエンパワーメント。ゲーム業界の急速な発展に伴い、「第九の芸術」とも称されるゲームは、社会的影響力を持つようになりました。作品の品質だけでなく、社会的責任を十分に自覚し、その責任を果たす必要があります。NetEase Gamesは常に多様な社会的利益を創造することに尽力し、科学技術のマンパワーを最大限に活用し、ゲームの発展による利益を社会で共有できる利益に転換し、デジタル化によって、身体に障害を持つ方々と共に、社会的な公益活動に参加し、ゲームの価値を多次元的に探求しています。