BACK 2024-04-16

琴韻悠々、NetEase Gamesが綴る古琴文化の新たな楽章

        琴とは中国古代の四芸の一つ。古代の「文人雅士」が必ず習得しなければならない技能です。中国古代には琴に関連する詩文は数多く、「独坐幽篁里、弾琴复長嘯」の表す孤独も、「弦弦掩抑声声思、似訴平生不得志」の表す悲しさも、古琴は文化の象徴として、長い年月の中で中国の文人の精神的な寄り所となり、中国の文化の血脈に溶け込んでいます。古琴文化に中国の優雅さが溶け込んでいると言えるでしょう。

        現代化の影響により、古琴は徐々に人々の前から姿を消しつつあります。古琴文化の伝承と発展、保護は、文化保護と無形文化遺産伝承の当面の課題であると言えるでしょう。NetEase Gamesは、古琴をゲーム内に導入し、「ゲーム+伝統文化」の特徴を最大限に活かし、プレイヤーと共に古琴文化の新楽章を綴ることで、人々の古琴文化に対する関心を高め、再び古琴への愛を呼び覚ますことを目標に掲げています。

 

一、古韻改、古琴の国風を広める

        琴文化は上古の炎黄時代から始まり、唐代にピークを迎えました。唐代には、琴製作の技術が発展し、琴家が続出、琴学の著述も豊富で、『高山流水』『広陵散』『梅花三弄』などの有名な曲が名家によって改訂され、次々と登場しました。この時期に琴文化が広く伝わり、海外にまで広がる事となりました。したがって、唐の時代の取経物語を背景にした『大話西遊2』にとって、琴文化とゲームワールドの融合は、その世界観の形成と文化保護責任の重要な一部でもあります。

        『大話西遊』シリーズ18周年超大規模祝賀会では、古琴アーティストの金潤一が『大話西遊2』の『大話長安謡』を披露し、美麗MVを制作しました。古琴とその他の伝統的な楽器を合わせた革新的な演奏を用いて、最高の視聴体験を提供することで、古琴文化が再び人々の前に姿を見せる重要なプロセスとなりました。

『大話長安詩』ポスター

        音楽作曲の他、『大話西遊2』は自得琴社を招き、ゲーム内BGMを楽器でアレンジしました。『芦葦蕩』から『一生所愛』までの音楽が多数取り入れられ、古琴文化とゲームアート、古き調子と現代アートがゲームの世界で出会いました。古来から、琴の曲は「士大夫」と呼ばれる貴族階級が感情を表現する手段でしたが、現在では、自得琴社によるアレンジを通じて、プレイヤーたちが経験した出会いと絆の記録となりました。自得琴社はゲームの世界に対して完璧な回答を用意したと同時に、古琴曲とポップ音楽の組み合わせにより、古琴アートをプレイヤーの心に深く刻み、古琴文化の発展に青春の活力を吹き入れました。

『大話西遊』X自得琴社

 

二、匠心は絶えず、古琴の技芸を伝承する

        唐代の琴文化繁栄の代表例として、「斫琴芸術」の発展が挙げられます。斫琴とは、琴の製作方法を指す、中国の伝統的な工芸技術です。人々が琴文化を忘れるにつれて、斫琴技術も徐々に衰え、注目されず、継承されない問題に直面しています。NetEase Gamesのゲーム『夢幻西遊』は、斫琴技術の伝承問題に注目し、自身のプラットフォームリソースと広大なプレイヤーコミュニティの優位性を活用し、人々の斫琴への注目と理解を深めることに努めています。

        『夢幻西遊』は西安市の古琴断紋髹漆工芸の代表的な伝承者である蔡偉芸と協力し、『夢幻西遊』PC版内に古琴専用ページを作成し、ゲーム内の女兒村派閥に特別な古琴を作りました。専用ページでは、斫琴技術の写真とビデオの解説を見ることができ、古典的で優雅な古琴が生まれる全過程、さらに材料選びから造型制作、琴の腹部の掘り出し、部品の組立て、天地柱の設置、漆塗装や研磨までの、一連の斫琴工芸を知ることができます。ゲーム要素と斫琴制作を組み合わせることで、『夢幻西遊』は古琴技術の新たな伝承方法を生み出し、斫琴技術普及のためのプラットフォームを提供することで、斫琴技術をより着実に、興味を引き金に人々に認知させ、伝承されるように努めてきました。

古琴製作技術のウェブページ

 

三、大衆参加、古琴アートの活性化

        古代では、琴は君子の四芸の一つとされ、「士大夫」階級の特別な趣味であり、明確な閉鎖性がありました。しかし現在では、大衆文化の発展と大衆の爆発的な創造力により、純粋芸術と大衆芸術の両方の性質を兼ね備え、古琴芸術の伝承と保護の主な問題となってしまっています。

        NetEaseの武侠ゲーム『逆水寒』は、中国古代の四芸を尊ぶ歴史を基盤に、中国古代の琴文化を再現しています。『逆水寒』内の門派「神相」では、キャラクター紹介に「有匪君子、如切如磋、如琢如磨」、武器に琴を取り入れる事により、プレイヤーは「琴弾く君子」というキャラクター性から、ゲームストーリーの琴文化に対する理解と認識を深めることができます。

『逆水寒』の「神相」イメージ

        『逆水寒』ではゲーム内では自由に古琴を演奏することができ、プレイヤーたちは次々と「音楽家」になり、街中で即興演奏を行い、弾琴の風潮を作り上げました。また、『青花瓷』『説散就散』『極楽浄土』などの異なるスタイルのポップ音楽が演奏され、多方の音楽ジャンルからファンを引きつけたことにより、現代音楽と古代楽器は時を超えた邂逅が実現されました。『逆水寒』のこの行動は、古琴形式のデジタル化を推し進め、一般の方の古琴演奏への参加を可能にし、UGCを活用して古琴アートを活性化し、人々の古琴文化への愛情と理解を高めました。

『逆水寒』の演奏画面

        劉長卿の詩『聴弾琴』に曰く、「泠泠七弦上、静聴松風寒。古調雖自愛、今人多不弾」。今日の古琴文化は『聴弾琴』と同様に冷遇されています。NetEase Gamesが行う中国風テーマの掘り下げ、古琴文化をゲームワールドに組み込むことは、伝統文化保護の責務であり、中国風の作品を創る上では避けて通れない道でもあります。社会的責任とゲーム効果の下、NetEase Gamesはゲーム産業の潜在能力を巧みに活かし、自身の創造力、プラットフォーム、そして大規模なユーザー数で古琴芸術を広め、ゲームを媒体に古琴文化の新たな楽章を綴っていきます。